I would prefer not to

morinori2008-05-18

昨日も今日も気持ちのいい日だった。こういう週末にプチバカンスよろしく家でのんびりするのはかなり好き。窓を開け放し、緑を眺めながら、家の中だけをうろうろする。溜まったビデオを観て、眠くなったらベッドにもぐりこんでちょっと昼寝。起きてもまだまだ陽が高いので紅茶を片手に読みさしの本を縁側で開く。今日の紅茶はダージリンセカンドフラッシュ。普段はコーヒーだけど、こんなふうに爽やかな風が吹く5月にはさっぱりと紅茶が欲しくなるときがある。昨日から少しずつ読んでいるのはエンリーケ・ビラ=マタスバートルビーと仲間たち』(新潮社)。まだあんまり進んでないけど、ときどき深くストレートな言葉にぶちあたる。

われわれは誰もが、どれほど恥ずべきこと、苦痛に満ちたものであっても、突然われわれの記憶によみがえってくる生活の断片をすくい上げたいと思っている。そして、そのためには、言葉にして書き残すしかないのだ。 (p33)

燦然と輝く文学にくらべたら、このブログなんてもちろんちっぽけだって思うし、そのうえ私を直接知っている人にブログの存在を知ってもらうよりは「そうしないことが好ましい」と思っているにもかかわらず続けているのは、書いておこう、という気持ちがあるから。この気持ちがI would prefer not to に変換されることがないようにしたいなあ、と考えながら読み進んでいるのです。