言葉の国のひとだから

ゴールドの装丁が眩しい

金曜日は新年会で、土曜日は新年会でも一緒だった同期の友人の家に遊びに行く。友達の一人は子供づれで、また、その家の甥っ子も遊びに来ていた。どちらかといえば子供嫌いというか苦手なほうなんだけど、今回は意外なほど子供の相手をすることができて自分でも驚く。そこで気がついたこと。多分、人語を多少解するようになる3歳以上なら大丈夫かもしれないっていうこと。だから赤ちゃんはやっぱりだめ。もし自分が子供を産んだとしても、いきなり3歳ぐらいにはなって欲しいと思う。

3連休だったけど、体調もあまりよくなかったし、だんなさんも仕事だったし、土曜日に遊びにいった以外はほとんどを家で過ごす。さすがに今日は仕事が早めにあがったらしく、だんなさんが3時ごろ帰宅。CDをかけながらお気に入りの椅子に座って本を読んでいたところに、帰ってくるなり「僕も聴きたいCDがあるんだけど、どこにしまっちゃった?」とか「あのセーターどこ?」とかいろいろ言い出して、そのたびに読書を中断して私がごそごそ出してあげたりしたもんだから、「あれ、僕、平穏を乱してる?」だって。よくわかってるじゃないの。こういう場面は言葉がなくても通じるもんです。

本棚を眺めていたら急に、澁澤龍彦『高丘親王航海記』が読みたくなって読み返した。高校生のときに読んだきりで内容もすっかり忘却の彼方だったけど、あれ、こんなに面白かったっけ、と思うほど面白い。20年前と同じ日本語の文章をたどっているはずなのに、だから本を読むのはやめられない。