スルメ系

本棚のナボコフ

ますます高まる『ちりとてちん』熱。なんでこんなにハマっているのか自分でもわからないけど、今日は体調不良をいいことに外出の予定を取りやめ、朝からBS2、BSハイビジョン、総合テレビと立て続けに3回観たあと、真夜中に放映されていたので録画した『新春ちりとてちん増刊号』を観て、さらに公式サイトの座談会(すでに3度ぐらい読んでる)をまた読んで、それでも足りずに『ステラ』の貫地谷しほり青木崇高インタビューをしげしげと読み直す、という有様。ここまでくるとアホです。でも、ほんと、笑って泣いて、忙しいんですけど楽しいんです、このドラマ。そして見るば見るほど味が出てくるというか、仕込まれたネタが多いので、見るたびにそれを発見するのが楽しい。3度見ても、5度見ても面白い。

さすがに一日中そればっかりではどうかと思うので、そうそう、まだまだお正月用に本を残しておいたっけと、若島正『ロリータ、ロリータ、ロリータ』(作品社)を読み始めたら面白くてあっという間に読んでしまった。そして自分がいかに浅く『ロリータ』を読んでいたかをまざまざと知る。新潮文庫版につけられている注釈を読んでなんとなく、あれがすべてなのかな、と思い込んでいたのだけど、まさに単なる思い込みでしたね。『ロリータ』が読めば読むほど味の出るスルメ系だったとは。こういうガイドブックは大歓迎。またまた読み返すときの楽しみができてしまった。