本日モ晴天ナリ

morinori2008-01-04

明けてからずっと良い天気。2日はだんなさんの実家に行ってから、商売繁盛祈願のための初詣。3日は自宅そばの神社に家内安全を祈願してからバーゲンへ。意外と忙しい。

一篇ずつ読んでいたイーユン・リー『千年の祈り』読了。表題作の「千年の祈り」や「不滅」もよかったけど、なかでは「あまりもの」が一番好き。他の短篇には結婚とか家族の親密さとか、ややもすると強い感情がひきだされるテーマが前面にでていたのに対して、「あまりもの」のおばあさんはあくまでもささやかな生き、恋心も淡い。そこがとてもよいのだ。「新潮クレスト・ブックス 9周年記念 ベスト・セレクション」のちらしで堀江敏幸が、10周年の記念に短篇小説のベスト・セレクションを作って欲しい、と提案していたけど、それが実現したあかつきにはぜひ入れて欲しいぐらいお気に入り。

お昼過ぎから、これもお正月に読もうと楽しみにしていた佐々木幹朗『雨過ぎて雲破れるところ』(みすず書房)のページをめくる。老後の生活のひとつの理想形。写真も楽しい。