ものすごく非生産的な人生

この3連休の間に風邪を治してしまおうと、ほとんど家から出ずに過ごす。ご飯は家にあるもので何とかやりくり。お酒は日本酒もウイスキーもワインもあるから大丈夫。あとは熱が出て汗をかいたりしているので洗濯したりお布団干したり。穏やかなよい天気が続いたので嬉しかった。

本はケルアック『オン・ザ・ロード』(世界文学全集/河出書房新社)を。移動が目オン・ザ・ロード (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-1)的となっている主人公たちの生活。移動の合間はやみくもに騒いでばかり。月報で池澤夏樹が「ものすごく非生産的な人生」と評していたけど、「非生産的」という言葉に敏感に反応してしまう。動きがある「非生産的」な日々とは対照的だったけど、この3日間の私の生活ってほんとうに「非生産的」だったなあとしみじみ思っていたから。金曜日に洗濯と掃除をまとめて済ませたあとはなにをするでもなく、ぼーっと庭を眺めたり空を眺めたり。猫のように陽のあたるあたたかい場所をもとめて座布団と毛布をもって日中は家のなかをうろうろ。吉野朔実の漫画『月下の一群』で女子大生の主人公の毬花がぼーっと冬の月をながめていて、お母さんに「そんな非生産的な事ばかりしているヒマがあったら台所を手伝いなさい」ととがめられる場面があるけど、そんな感じ。

しかし連休も終わっちゃったし、明日からはすこーしは「生産的」にならざるを得ない日々。