文学全集

噂の娘 (講談社文庫)会社から一番近いコンビニの一角に最近書籍コーナーができた。以前あった本屋さんがつぶれた場所までコンビニが拡大したせいかもしれないし、このあたりには本屋さんもないのか、と近隣の会社が要望したのかもしれない。どっちにしても立ち読みの選択肢が広がったのは嬉しいので、以来、席をはずしてコンビニに立ち寄ること多し。職場から捜索願を出されないように、そっと。

今日は『小説すばる』の座談会「この小説を輸出したい!」を立ち読み。豊崎由美さんの推薦は、金井美恵子『噂の娘』(金井作品はまだひとつも翻訳されていないらしい)、堀江敏幸『雪沼とその周辺』、阿部和重シンセミア』など。あと笙野頼子中原昌也も。この11月に刊行が始まる池澤夏樹編集『世界文学全集』(河出書房新社)では、ナボコフ『賜物』(新訳)やケルアック『オン・ザ・ロード』なんかが楽しみなんだけど、フランスやアメリカにも「世界文学全集」ってあるのかなあ。「イギリス人に読んでほしい」とやはり豊崎さんが推薦した金井美恵子『文章教室』や武田百合子の『富士日記』(長いから抜粋でもいいと思う)が入った「世界文学全集」が海外で編まれたらすてきだなあと思う。