お茶を飲むにはキバはいらない
仕事で煮詰まってしまったので、クールダウンと思って六本木ヒルズに行く。目当ては森美術館の隣のギャラリーでやってるグレゴリー・コルベールの「animal totems」。人と野生動物の分け隔てない交流が、乾いた大地に出現する夢のような楽園で実現する。大型写真と短編映像2本の展覧会。非現実的な時間が過ごせて嬉しい。
帰りに青山ブックセンターへ。文学コーナーで、coyote編集長の新井敏記セレクト『旅を発見するための入り口 〜魔法のような二十冊の言葉〜』開催中。例えばこんな本。
- 「旅をする木」星野道夫 文春文庫
- 「垂直の記憶」山野井泰史 山と渓谷社
- 「東京漂流」藤原新也 朝日文庫
- 「芽むしり仔撃ち」大江健三郎 新潮文庫
- 「モーテル・クロニクルズ」サム・シェパード 筑摩書房
- 「エンデュアランス号漂流記」アーネスト・シャクルトン 中公文庫
coyoteは普段ほとんど読まないけど、個人的にはソロ・クライマー山野井さんの著書が入っていたので気になる。確か5年ぐらい前にNHK(だったと思う)のドキュメンタリーで知って以来、気にかけていたのだ。山野井さんを書いた沢木耕太郎『凍』もまだ読んでないけど、あのドキュメント番組は衝撃的だった。しかしどの本も見た目から男らしいよねえ。
しかし、ここでは何も買わずそのまま奥の棚へと突き進む。とたんにさっきまでのすがすがしさが漂う男っぽい気分は吹っ飛び、乙女心に一気に火がつくような本が。
- 作者: 福田里香
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2007/03/22
- メディア: 大型本
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福田里香さんのマンガ愛には常々感心していたのですが、この本でも紹介されているマンガがいちいち私の好きなのばかり。全部読み返したくなる。ああ〜。とりあえず、お茶でも淹れて心を落ち着けようではありませんか。