園芸家になるには

クリスマス・ローズ

寒さが戻った週末だったけど、日差しだけは春のよう。南側に隣家が迫っているので庭の日当たりは悪いけど、ようやく梅のつぼみがほころんできたのが嬉しい。だんなさんは、鳥をよぶために餌箱にヒマワリの種を入れる。おかげで午前中は四十雀がつがいでひっきりなしにやってくるようになった。これも嬉しい。

チャペック『園芸家12カ月』の2月のところを読む。それによると2月の仕事のひとつに「春のいちばん初めのきざしを嗅ぎ出すこと」とある。平日は忙しくてまったくかまってられないし、週末も出かけてしまえば面倒くさくなる。土作りは苦手だし、雑草と格闘するのはもっといやだ、というまったくひどい園芸家だが、春を感じることが仕事なら進んでやりたい。

チャペックはあちこちに蕾や芽を発見するとじっとしていられず園芸活動に突進するけど、そこまでの熱心さにかける私はそっと庭の隅をつつくぐらい。今年はあきらめていたクリスマスローズの花がいつの間にか開いていた。