北大路マイケル

昨日の『華麗なる一族』を観ていて「あーっ」と二人同時に叫んだところ。それは北大路パパが妻の原田美枝子から、キムタクの義父の西田敏行を破滅に追いやった首謀者ではないかと問いただされる場面。「あなたなの?」と問われ「仕事には口を出すなといっただろ」と否定も肯定もしない北大路パパに、さらに原田が聞く「ほんとうにあなたじゃないのね?」 北大路パパは観念したのかおもむろに原田に歩み寄って言う「よし、一度だけ答えてやる。(ちょっと間をおいて)わたしじゃない」 その言葉にほっとする原田。
せりふはうろ覚えなので細部は違ってるかもしれないけど、これは『ゴッドファーザー』のラストの名場面そのままですね。なんどもゴッドファーザーを観ているわりには、それでようやく気づく私たち夫婦は相当鈍い。TBSのサイトをチェックしたら”『ゴッドファーザー』のような華麗なる一族の父と子の葛藤を中心とした家族の物語”とありました。なるほどー、マイケル=北大路なのか。

それなら、マイケルがパパから「いいか、最初に話をもってきた奴が裏切り者だ」と教えを授けられるところもぜひ取り入れてほしいなあ。父と子の情愛が感じられる好きな場面のひとつ。『華麗なる一族』でやるとしたら、北大路パパとキムタクではなく、銀平の山本くんとだと思うけど。

ねにもつタイプ今日は、早くから出かけるだんなさんを送り、そのあとは、こんなよい天気なのにひたすら通信教育のテキストと格闘する。後もう少しで終りそう、と思ったのになかなか最後のページまでたどりつけないのは集中力がないからか。勉強の息抜きに少しずつ読んでいたウッドハウス選集『ジーヴズの事件簿』読了。面白すぎるのが終ってしまい悲しすぎる。なので、明日からは岸本佐知子『ねにもつタイプ』を読むことに決めた。『ちくま』で、電車(新幹線)の中もデパートの屋上もこの本を読む場所としてはお勧めしていない川上弘美さんも、このTPOなら太鼓判を押してくれると思う。