出題とその周辺

森有正

朝ごはんを食べながら開いた新聞で、センター入試に堀江敏幸送り火』が出題されたことを知る。おおっ。とりあえず食べかけのホットケーキを紅茶で流し込み問題を解いてみました。うーん、多少迷いましたが、全問正解。ほっとする。いや別に、だからどうだってこともないんですが、それでも正解すると堀江さんから読書の許可をもらえたみたいで嬉しいな。

テストに出たのがきっかけで文庫本を買ったのは大岡昇平『野火』だった。教科書で読んでその後やはり本を探したのは、森有正『遥かなノートル・ダム』。当時は図書館で借りたけど、去年古本屋さんで見つけ懐かしさのあまり購入。300円だった。まだ読み直していないけど、栃折久美子さんの『森有正先生のこと』『モロッコ革の本』と並べるのが私のなかで定位置になっている。

このセンター入試をきっかけに、大好きな堀江さんの本を手に取る受験生がいたら嬉しいなあと、ちょっと先輩風をを吹かせてみました。