飲み屋風雲録

書店風雲録 (ちくま文庫)昨日の夜は、だんなさんの元上司からお誘いがあり新橋の中華で新年会。4人で紹興酒のボトルを4本開け、その後も場所を変えて半分屋台の飲み屋さんで熱燗を飲み、すっかりいい気持ちに。木曜日の夜も、四谷で熱燗を飲みすぎて反省したばかりだというのに、寒いとついつい飲みすぎ(言い訳)。

待ち合わせ時間の暇つぶしに入った書店で、田口久美子『書店風雲録』(ちくま文庫)を買ったので、今朝から読む。二日酔いの頭だけど、面白い。「リブロ」を知ったのは高校に入ったばかりの頃で、都内の大学に進学した従兄が「いい本屋さんだ」と教えてくれた。シンボルカラーの緑と青が涼しげなカバーにくるまれている本たちを見て、いいなあと思ったのを覚えている。1986年の『鳩よ!』12月号で内田春菊が一日店員として体験記を寄せていたのもここで、ダークなトーンで統一された大人っぽい店内の写真を見て、素直にかっこいいと思った。念願かなったのは1988年。当時はお金がなくってあまり本が買えなかったけど、「リブロ」だけじゃなく12階にあるアール・ヴィヴァンとか、詩の専門のぽえむ・ぱろうるとか、うろうろしていただけでもなんだか成長した気になったなあ。学生時代より今はお金もあるし、欲しい本はネットでも買えるようになったし、大型書店もあちこちに出来て本を入手することに関してはずっと容易になったけど、「行く」だけであんなにどきどきした書店は今はないと思う。

午後、気分転換に久しぶりのブックオフ

を105円で。帰宅して「マイルズ卿」はすでに持っていたと気づく。まだ二日酔いが抜けていなかったらしい。