いつものように明るい冬の朝

とうとうヤンソン第3弾『誠実な詐欺師』に突入。静かにスリリングな展開で、朝のホームの冷たい空気と、主人公の誠実すぎて冷やりとしたところのある性格がばっちりあうというか似合いすぎ。これで雪が降るほど暗い朝になったら読むのがつらくなりそうなので、明るい朝でほっとする。

ムーミンをずっと読んでいたときも感じていたけど、トーベ・ヤンソンさんは決して「寛容」なタイプじゃないと思う。だからといって心の狭い偏屈な人かというとそういう感じはしないけど、どちらかといえば、わがままで、ちょっぴり意地悪で、そして、いったん何かを好きになるととことんのめりこむタイプじゃないのかなあ。友達はあんまり多くなさそう・・・って自分のことを棚にあげて勝手なことを言ってみたりして。