めまい

めまいのヒッチは通行人

きのうの雨が嘘のような良い天気。ふつうなら、こんな日には出かけるものだろうが、出不精&引きこもりの私としては断然、家にいようと思ってしまう。とりあえず窓を開け放して掃除。

今月からCATVの「シネフィルイマジカ」で始まったヒチコック特集。録画した『めまい』を観る。やっぱり面白い。以前古本屋さんで写真の本を買ってから、そのうちヒチコックを見直したい、と思っていたのでグッドタイミング。影響されやすいので、中野翠の『小津ごのみ』を読めば小津映画が観たくなり、ヒチコックの本を買ったらヒチコックがあたりまえのように観たくなる。4月のもう1本は『逃走迷路』で5月は『疑惑の影』『トパーズ』。あまりメジャーじゃない作品も取り混ぜてくれるところがこの番組のいいところ。

今ちょっと勉強していることがあって、のんびり本を読んだりする時間がないというか、精神的になかなか楽しめない気持ちになっているんだけど、『怪奇小説傑作集3』(創元推理文庫)からここのところ一篇ずつ読んでいるのは、かなり楽しい。若島正さんが偏愛するコッパード「アダムとイブ」を読むと、引き続き『乱視読者の英米短編講義』の解説が欲しくなり、そこでまた『乱視読者』で紹介されている本が読みたくなり、しかし、目の前にはやらねば(読まねば)ならないテキストもあり、ああ、頭ぐるぐる。