優雅な生活が最高の復讐である

個人で利用できる会社の福利厚生費を使って、全額自腹だとちょっと遠慮したくなるようなゴージャスな都内のホテルに泊まる。会社は午後から休みを取って、お昼ご飯のあと、ホテルに直行。午後を休んでのんびりする、というのだけでも優雅な気分に浸れるのに、その午後を眺めの良いホテルで過ごせるとはなんという贅沢。うーん。贅沢ついでにスパも予約して、アロマテラピーのマッサージをしてもらう。至福。

本当はひなびた温泉に行きたかったのだけど、だんなさんが休めないというので、じゃあ都内のホテルに泊まるプランなら、私はそれなりにゆっくりできるし、だんなさんは夜泊まって朝そのまま出勤すればいいわけだから、という妥協の結果なのだった。でもこんな妥協も良かったかも。サウナに入って、オイルマッサージしてもらって、部屋のベッドでゆるゆるしていると「都会をエスケープ」「ラグジュアリーな休日」なんて、普段なら恥ずかしくて使えないような単語まで頭に浮かんでくる。

結局、あまりの気持ちよさに、夜はバーで飲んだあとはぐっすり寝てしまい、読もうと思っていた本のページは開かずじまい。しかし、楽しかったのである。