2007-04-22 壁もなく、扉もなく、窓もなく 友達が「いいよ」と勧めてくれたので夏目漱石『坑夫』(新潮文庫)を読む。面白い。高校生のとき夏目漱石の小説を1冊にまとめた雑誌みたいなつくりの『ザ・漱石』という本を買い、いくつか読んで以来の漱石だったけど、新鮮だなあ。未読のものも読破したくなってきた。先日、森美術館の下のフロアにある本屋さんで見た巌谷國士・上野紀子・中江嘉男『扉の国のチコ』が忘れられなくてアマゾンで注文したのが今日、届く。窓を開け放し、昨日から続く強い風が吹かれながら読む。どんよりとした灰色の空とざわざわした風の音が、この本に似合っていると思った。扉の国のチコ作者: 巖谷國士,中江嘉男,上野紀子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2006/06/01メディア: 大型本購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (4件) を見る