いちねんありがとうございます

朝、起きてざっと掃除機をかけた後、おせちをつくりはじめる。といってもたいしたものはつくらない。黒豆とか、チャーシューとか田作りとかなますとか、そんなたぐいです。それでもなんとなく市販のおせちになじめなくって半分ぐらいは作るようになってほぼ10年。だんだん手際もよくなった。なんたってバイブルを片手に飲みながら作れるようになったもんね。レシピ本の合間に、角川書店『本の旅人』と筑摩書房『ちくま』をぱらぱらとめくる。その『本の旅人』のなかで酒井順子「ほのエロ流浪」が気になる。今回は遊郭がテーマだったんだけど、酒井順子が江戸ってどうなのかなあ。先日の『女子と鉄道』（まだ読んでないけど）のときも思ったんだけどあまりテリトリーを広げなくてもいいんじゃないのかなあ、と思ってしまった。余計なお世話か。

さて、余計なお世話はほっといて、もうすぐ2006年が終ります。今年はブログを9月に始めたという個人的な大事件がありました。ブログ開設のきっかけは、いってみればリハビリです。会社で行き詰ってたこともあり、やり場のないうつうつした感情が自分の中にありましたが、それが少しでも整理されるきっかけになれば、と思ったのです。読書を2年ぐらい前に再開したこともあって（それまでは「失われた10年に呼応するように読書も失われていた）、読書日記をつければ少しは外に開かれた感情が生まれるかもしれない、と思いました。続けていくなかで、見知らぬ方からトラックバックをいただくなど、嬉しい驚きもありました。びっくりしましたが、こういう素敵な出会いもあるんだなあと、感謝です。

個人的なことしか書いていないブログですが、それでも読んでいただける方がいらっしゃると励みになります。どうもありがとうございました。来年もがんばります。どうぞよいお年をお迎えください。