気まぐれな日記

中国茶と南部せんべい

9月にはいってから、あれやこれやと予定がたてこんで奔走されていると、そのうち夏の疲れがでてきたのか体調が思わしくなくなり、先週の3連休も1日は自転車に乗ることができたけれど、翌日から微熱が続く始末。不調。ほんとうはこんなに不調なんだからのんびり家でごろごろしていればよかったものの、いろいろと雑用も重なり、その雑用が意外と多く、また、それをひとつひとつ順番に片付けていけばいいのに、ひとつのことに取り掛かっている最中に別なことが気になりだしてしまい、そうなると目の前の雑用を途中でいったん棚上げにして、そっちの気になりだしたほうに首を突っ込み始めてしまうから、いけない。片付かないままの雑用が増えていき、増えていくにしたがって優先順位がつけられなくなり、そしてどんどん雑用が溜まっていく悪循環。積みあがった雑用を目の前にして、体調の悪さも手伝ってうんざりし始めると、もう、どこから手をつけていいのやら、という状態になり、ますます事態が悪くなっていってしまった、というのがここのところの状況なのだった。

今日になってなんとか目の前に光が見えてきたので、洲之内徹『気まぐれ美術館』(新潮文庫)をちびちびと読んでるところ。台湾で買ってきた中国茶を一人用のマグカップに入れて、これもお湯をちびちび継ぎ足しながら飲んでます。ようやくほっとできる時間がやってきました。

『気まぐれ美術館』について、昔、仙台美術館で洲之内コレクションを見たときの印象が、私の好みとは違うという意味でどちらかといえばイマヒトツだったので、洲之内徹のエッセイはいいよ、ってあちこちのブログで書かれていても、仙台で見たあんなような絵についての評論を読んでもなあ、という思いがあり、どうも読む気がしなかった。でも今読んでみて、それは間違いだったということに気づく。面白い、面白いよー。どうして今まで読まなかったんだろう、なんか悔しい。