他人の読書が気になる。特に通勤電車で隣になった人、前に立ってる人が真剣にページをめくっていると、その本のタイトルを知りたくてしょうがない。こっそり覗き見するのも限界があるので、カバーをかけずに本を読んでいる人を見ると、おお、って思っちゃう。帰りの電車で、まるで緒川たまきのような清楚なたたずまいの女子(多分OLだと思うけど)が読んでたのが、

ケセランパサラン

ケセランパサラン

好みの表紙なので、本屋さんで見かけるたびに気になってたんだけど、まだ読まずにいる。彼女にはこの本が似合ってたけど、私には似合うだろうか。

ベールイの『ペテルブルグ』は、のんびりと進行中。ロシアの小説は、登場人物の名前を把握することから始まる。通常でも登場人物の名前を忘れがちなのに、ニコライもコーレニカも同一人物で、文脈によっては苗字のアブレウーホフだけで出てくるから、ページを前にもどして確認することがしょっちゅう。見返しの人物紹介ページだけが頼り、というなんとも頼りない読書です。