ウイスキーの梅酒

私にも葉月という友人がいた

先週から夏休みをとっていて、今日はその最後の日。今年は夏に久しぶりに実家に帰ってゆっくりしてきた。それでもちょっと足を延ばして安土城跡と彦根城にいったし、八百津町までドライブして「杉原千畝記念館」にも行ったりして、意外と充実したなあ。実家でごろごろしているときはもっぱら漫画。『オルフェウスの窓』を読みなおし、『少年は荒野をめざす』も読みなおし、清水玲子のジャックとエレナのシリーズも全部読みなおす。震災以降「本につぶされてもいやだから」と言って、母が本棚を片付け始め、漫画はすべて段ボールに詰められて押し入れに収められていたので、段ボールをいちいち開けての確認作業は大変だったけど、楽しい。そのまま段ボールの前に座り込んで読みふけることしばしば。

独り暮らしの母がちょっとずつ身の回りの整理を始めているのをみると、なんとはなしに寂しくなる。ビールが切れたので梅酒を飲もうとしていたら、父が残したウイスキーで漬けた梅酒もあるという。すっきりしておいしかったけど、そうやって少しずつ片付けられていくんだろう。そのうちでいいから、とは前置きされたけど、本は全部引き取ってほしいというようなことを、帰りがけに言われた。

今日から仕事の旦那さんを送り出したあと、まずは手始めに、と実家から持ち出した『星の時計のLiddell』を再読。せつない。