蜜柑

映画『アバウト・レイ 16歳の決断』を観る。原題は3 Generations。エル・ファニングが女として生まれたけど男になりたいというトランスジェンダーの役を演じていたのはすごくよかったのだが、ナオミ・ワッツ演じる母親の悩みなど、全体的に悩みがとっ散らかっているようで焦点がぼやけた感じ。祖母役のスーザン・サランドンとの3世代で住むNYの家がなかなかよかっただけにちょっと残念だ。

本屋さんに寄って堀江敏幸の新刊『坂を見あげて』を買う。鮮やかオレンジ色がスピンと表紙と中扉に使われていて目に眩しい。堀江さんの本でオレンジ系の色を使うのはかなり珍しいのではないかなあ。グレーの冬空の下にたわわになる蜜柑を連想してちょっぴりウキウキ。