2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月

「書評家<狐>の読書遺産」山村修 文春新書 「犬婿入り」多和田葉子 講談社 「ザボンの花」庄野潤三 みすず書房 「エロ事師たち」野坂昭如 新潮文庫 「山の上ホテル物語」常盤新平 白水Uブックス 「花まんま」朱川湊人 文藝春秋 「わくらば日記」朱川湊人 …

三月さくら

先日、念願のロードバイクを買って以来、土曜日の午前中は「自転車」と決めた。今朝は昨晩飲みすぎた泡盛のせいでなんとなく体が重いけれど、自転車が待っていると思うと心は軽くなる。自宅からそんなに遠くないサイクリングロードを走るけど、この時期は延…

郊外への通勤電車

昨日はレディースデーだったので映画『パリ、ジュテーム』を観た。ジーナ・ローランズやファニー・アルダンが出てきたのは嬉しかったけど、さすがに短編18話はめまぐるしい。『パリところどころ』のように6話ぐらいに絞ってくれたら、もう少し落ち着いて観ら…

スイート・スイート・ビレッジ

本日、わけあって休暇。午前中、先日BS2で録画した映画『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』を観る。長谷川町蔵・山崎まどか『ハイスクールU.S.A.〜アメリカ学園映画のすべて〜』(国書刊行会)をブックオフの半額コーナーで見つけてぱらぱらと読んで…

自転車でおいで

毎年7月に開催される「ツール・ド・フランス」を楽しむようになってはや5年。そろそろ観るだけじゃなくって自分でも自転車に乗ってみたくなったなあ、と思っていたところにまず、だんなさんが自転車を購入。それを横目で眺めていた私も、寒さが一段楽したと…

お茶を飲むにはキバはいらない

仕事で煮詰まってしまったので、クールダウンと思って六本木ヒルズに行く。目当ては森美術館の隣のギャラリーでやってるグレゴリー・コルベールの「animal totems」。人と野生動物の分け隔てない交流が、乾いた大地に出現する夢のような楽園で実現する。大型…

口八丁手包丁

うららかな春の休日だけど、だんなさんの風邪が長引いているのでおおっぴらに遊びに行くのはちょっと気が引ける。遠出したかったんだけど仕方ない。夕飯の買出しついでのブックオフ散歩でがまんする。単行本が500円均一だったので、和田誠装丁の片岡義男『坊…

新教養主義のススメ

岡崎武志『読書の腕前』(光文社新書)を読む。紹介されている本が次々と読みたくなる楽しい本だけど、それ以上に読んでよかったなあと思ったのは第六章の小・中学時代の読書体験のくだり。”空気のように本を吸う男”と似た体験が私にもあったというと、なん…

ナッツパイの午後

昨日から風邪かなあと思っていたらやっぱり風邪をひく。だんなさんは私よりもひどい状態の風邪。いろいろ予定を立てていたけどおとなしく薬を飲んで過ごすことにした。先日図書館で借りたのは朱川湊人『花まんま』と『わくらば日記』で、どちらも仕事用。仕…

今宵、自宅をバーにして

常盤新平『山の上ホテル物語』読了。創業者の吉田俊夫さんの情熱と、彼を慕う人々の話についついこちらも胸を熱くする。最後のほう、吉田さんが亡くなる場面を朝の通勤電車で読んでいたら、ついうっかり涙をこぼしそうになって、あわてて鼻をすすったり眼が…

丸善便箋でドナルド・エヴァンズに

会社帰りにリニューアルオープンした「丸善日本橋店」に寄る。以前と変わらないぐらいの規模で1Fの入り口の位置も同じで、なんだかちょっと安心した。伝統工芸品を売っていたスペースがなくなったのは少し残念だけど、カフェができたし、文房具売り場も以前…

温泉日記

仕事を休んで金曜日から蓮台寺の温泉に行く。少し曇りがちな天気だけどドライブにはちょうどいい。いつもは沼津経由でいくけど、今日は厚木で高速を降りて海沿いを走ってみた。暖冬なので河津桜はすでに散った後のよう。それでもところどころに山桜らしき桜…

経験値

『ちくま』3月号を読んでいたら、中野翠さんが連載「小津ごのみ」のなかで、ちょうど最近読み終えた庄野潤三『ザボンの花』を引用しながら、小津映画の平凡な日常の中に存在する”ある種の悲しみ”を説明していた。個人的な印象だけれど、中野さんのいわんとす…

春咲小紅

雛祭りの昨日は茶道部のイベントで正午の茶事のお稽古。久しぶりの着物なので早起きする。昼間から日本酒を飲み、濃茶、薄茶とひととおりこなすとすでに夕方。あっという間の一日が過ぎた。社会人になってから始めた茶道のお稽古だけど、なかなか身につかな…

春は都電に乗って

会社で一日遅れの産経新聞を読む。月に一度ぐらい嵐山光三郎が東京の古本屋さんを訪ね歩く記事が載っていてひそかな楽しみにしているのだ。今月の訪問先は早稲田・古書現世。昨日買った『yom yom』でも酒井順子が南陀楼綾繁さんに案内されて早稲田と神田の古…